【LPガス入居手続き】戸建ての新築物件に入居する際のガス開栓手続き
今回の記事では、お引越しに関するLPガスの手続きのうち、
- 新築の戸建物件を購入するものの、LPガスの申し込み方法が分からない。
- 戸建の新築物件でLPガスをお得に使いたい。
という方に向けて、戸建ての新築物件に入居する際のガス開栓に関する手続き・手順を共有し、あわせて入居先でLPガスをお得に使うためのガス会社選びのポイントについてもお話ししたいと考えています。
私はガス会社に15年勤務しています。所属しているコールセンターでお電話をお受けする中でお引越しに関するお問い合わせはかなりの件数にのぼります。同じお引越しでも、新居を建ててそこに住まうためのお引っ越しは、人生においても特別であり、賃貸物件に引っ越すのとは違った手続きが必要になります。
このタイミングで誤ったガス会社を選んでしまうと、長期間に渡って高いガス代を払い続けないといけない可能性も出てくるので、しっかり対策してお得にLPガスを使ってください。
戸建ての新築物件に入居する際のLPガス開栓手続き
事前準備
①ガス会社を決定
まずは新築の戸建物件にLPガスを供給してくれるガス会社を決定します。ガス会社の候補は、
- ハウスメーカー・工務店がオススメしてくれるガス会社と契約する。
- 自分で探して契約する。
のどちらからより決めることになります。
ハウスメーカー・工務店がオススメしてくれるガス会社と契約すれば、手間はかからないのですが、LPガスはガス会社によって価格やサービスが違うので、ハウスメーカー・工務店のオススメをそのまま鵜呑みにするべきではありません。
というのも、新築時はガス会社から、いろいろとガス供給設備を提供を受ける機会になります。このとき、無償貸与という形をとることが多いのですが、無償貸与契約をすると、ガスを解約する際に相応の違約金が必要になります。契約直後、月々のガス代が高いことに気がついて、ガス会社を変更しようと思っても、違約金が高くて変更できないという事態に陥る可能性があります。
つまり、最初にガス会社の選定に失敗してしまうと、取り返しが難しくなるのです。
ランニングコストもしっかり確認して、ベストなガス会社を探すべきです。
②ガス器具の選定と設置工事
ガス会社が決まれば、新居に設置するガス器具を決定します。
新築物件では、ガス給湯器やビルトインタイプのガスコンロ、そのほかにも床暖房や浴室乾燥機など、おうちのイメージやご自身のニーズ・予算に合ったものを選定できます。ガス供給をお願いするガス会社に注文しておけば、物件引き渡しまでに設置工事をしてくれます。
物件引き渡し直前
③立ち会い日時を予約
通常、おうちの建築に一貫して携わってくれるガス会社なら、ガス会社のほうから立ち会い希望日時を聞いてくれるはずです。
ガス会社から連絡がない場合は、念のため自分からも確認しておきましょう。
立ち会い日当日
④立ち合い日当日
立ち会い作業の当日は、ガス会社の社員の訪問してもらい、供給設備などの点検を受け、台所にガス警報器を取り付けてもらいます。取扱説明もこのときに受けます。
⑤契約
そして、契約書などの書類に署名・捺印をし、必要に応じて保証金(ガス会社によっては、不要な場合もあります)を納めてください。
まとめ
最後に、新築の戸建住宅に入居する際のガス開栓手続きや手順についてザックリまとめておきます。
- ガス会社を決定する。
- ガス器具の選定し設置工事をしてもらう。
- 立ち合い日時を予約する。
- 立ち合い日当日、点検、警報器設置などをしてもらう。
- 契約する。
新築物件の手続きでは、ガス会社を決めたり、ガス器具の設置をしたりと、多くの手続きが必要になります。その他にも物件購入のための様々な手続きに忙殺されてしまうため、ついついガス会社の選択をハウスメーカー・工務店に任せがちです。
LPガスは毎日の生活を支えるライフラインの1つで、それを供給するガス会社によって、料金もサービスも様々です。住宅ローンはよく35年で組まれることが多いですが、仮に毎月1,000円ガス代が安くなれば、35年では42万円も差が出ます。これくらいの金額があると、平均的なビルトインコンロやガス給湯器をそれぞれ1回ずつ買い替えるための予算が確保できてしまいます。ガス会社を選ぶ際は、慎重に、そしてじっくり検討なさってください。