損してませんか? 出張や入院で長期不在になるときのLPガス閉栓手続き
例えば、
- 長期出張で家にいない。
- 入院で家に戻れない。
- 別荘として利用しているので、夏しか使わない。
などなど、長期間に渡って不在にしているとき、ちゃんとガス会社に閉栓を依頼していますか?
まさか、
- 長期の不在から帰ってガスを使おうと思ったら、ガス代を滞納したことになっていて、ガスが止まっていた。
- まったくガスを使っていないのに、ガスの基本料金を払い続けている。
そんなことになっていませんか?
私は15年に渡ってLPガス会社に勤務していますが、コールセンター担当者としてお客様からのお電話をお受けする中で、
「ずっと家をあけていたものですから……お支払いできなくてごめんなさい……。」
こんなお電話をいただくことがあります。よくよくご事情を聞いてみれば、出張や入院で長期不在だったとのこと。もっとはやくご連絡をくだされば、こんなご迷惑はおかけしなかったのに……と、思うことしばしばです。
使ってもいないガス代の基本料金を取られてしまっては、せっかく光熱費を節約してももったいないですよね?
LPガス料金の計算方法の基本は、
- 基本料金
- 従量料金
の二階建て方式。ガスを使用している・いない関わらず発生する基本料金と、使ったガスの量に応じて発生する従量料金の合計が請求されます。
ガスを使わなければ従量料金は発生しませんが、長期に渡って不在になる場合も、ガス会社に閉栓を依頼することで、基本料金も発生しないようにすることができます。
今回の記事では、LPガスの閉栓について詳しい情報を皆さんに共有したいと思います。
閉栓とは?
読んで字のごとく閉栓とは、ガスメーターに特殊な操作を行い、ガスが使用できないように栓を閉じることです。戸建住宅の場合では、ガスボンベのバルブも締め込みます。
閉栓することで、ガスが使用できなくなり、従量料金も基本料金が発生しなくなるので、
- 長期の出張
- 長期の入院
- 別荘のように使っているおうちであれば、ガスを使わない期間
といった、長い期間に渡ってガスを使用しない場合に、料金がかからなくすることができます。
なお、基本料金の扱いですが、”基本料金が発生しない”と書いたものの、ガス会社によっては、
- 閉栓した当月分の基本料金は発生する(普通はこのパターンが多い)。
- 基本料金が日割りになる。
- 基本料金は発生し続ける。
など、まちまちです。
閉栓を依頼する際に、基本料金の扱いをしっかり確認しましょう。
手続きの流れ
- ガス会社に電話して閉栓依頼
- 日程調整
- 閉栓
LPガスの閉栓は、上記の3ステップで完了です。以下で詳しく解説していきます。
①ガス会社に電話して閉栓依頼
まずはご利用のガス会社に電話して閉栓を依頼します。お名前、お住いなどの情報の他にも、
- いつから閉栓するか?
- (分かる場合は)いつまで閉栓しておくか?
- 閉栓する事情。
といったことをヒアリングされます。
このとき、閉栓後の基本料金等の扱いについても確認しておきましょう。
②日程調整
閉栓は実地作業を伴うため、急な依頼に応えられない場合があります。冬や3~4月の繁忙期に差し掛かる場合は、はやめに連絡しておきましょう。
通常、1~2週間前に連絡すれば対応してもらえます。
閉栓後は、まったくガスが使えなくなりますので、ギリギリの日程調整は避けましょう。
③閉栓
②で決定した日程に閉栓を行います。普通、閉栓は立ち合い不要で実施できます。
まとめ
今回は、長期に渡って不在になる際にガス会社に依頼する、閉栓についてお話ししました。
閉栓をガス会社に依頼するときは、出張や入院などをともなうことが多く、公私ともにあわただしくなりがちですが、少しでも不要なお金は払わないでもすむように、気を配りたいところです。
ただ、先にも書いたとおり、基本料金等の扱いはガス会社によって様々です。
- 閉栓した当月分の基本料金は発生する(開栓した月分も発生する)。
- 基本料金が日割りになる。
- 基本料金は発生し続ける。
他にも、閉栓のために出張料を取るというガス会社も聞かないではありません。
ガス会社とは長い付き合いになるので、安心して任せられるガス会社を探したいものですね。
LPガスは、供給するガス会社によって料金や運営方法が違うので、この閉栓のことについても、少しでも納得のいかない対応があったら、ガス会社の切り替え検討してみることをオススメします!